普段は精密鋳造で薄い繊細なメダルを造っていますが、今回はブロンズの石膏鋳造のワークショップでボリューム感のあるメダルを造りました。絵画科の鋳造は初めてという学生と普段精密で鋳造しているデザインの学生が加わってのワークショップでした。
まず、配布した粘土板を削ってメダルの原型を造ります。
条件はオモテとウラの二面があることと抜け勾配になっていることです。
粘土の原型ができたら石膏で型取りします。切りがねを縁に差し込んで二つの雌型で抜きます。雌型ができたら今度は溶かした蝋を流し込んで蝋原型を造ります。
蝋原型を次は鋳造用の石膏で固めます。この石膏型は蝋型が中に入ったまま窯のなかに入れます。
窯の中でじっくり蝋を溶かしたあと焼成します。型が冷えたあと砂に埋めて鋳造です。ブロンズ鋳造は精密に比べて熔かせる金属の量が多いので"鋳造" らしくてテンションが上がります。
完成です。ここに紹介しているのは今回初めてメダルを造った学生の作品です。