10月8日から12月3日の変則隔週6日間で生涯学習講座の一つとしてメダル制作の講座を開きました。ひとくちにメダルを造るといってもいろいろなやり方、鋳造に関してもいろいろな方法があるのですが、今回は「真空加圧式」の鋳造機をつかって植物を直接鋳造する方法で制作してみました。「真空加圧式」の特徴は真空中で地金の溶解、鋳造ができる画期的なもので非常に細かい鋳造ができるのが特徴です。仕上げは日本の伝統的着色法である煮込み着色でおこないました。
I held the workshop of medal making with the "vacuum pressurization type" casting machine. I am making the medal by this method as direct casting of plants.The feature of a "vacuum pressurization type" can perform the dissolution of a metal and casting in a vacuum, and it is the feature that epoch-making very fine casting can be performed. Finish is boiling patina. Boiling patina is Japanese traditional coloring.
2011年10月8日土曜日
今日は生涯学習講座「メダル制作」の初日です。生涯学習の枠の講座ですが受講者は愛知教育大の学生さんたち7名です。みなさん鋳造の経験もかなりある人たちなので当初の日程を若干変更してより高度な技術も習得できるようにしました。今日は1コマのレクチャーということでメダルの世界を資料、スライド、私のコレクションなどで紹介しました。海外ではメダル専門の雑誌が発行されていたり展覧会も多く開催されている状況に驚いていたようです。
2011年10月15日土曜日
今日は生涯学習講座「メダル制作」の二回目です。
本日の工程はスプルーワックス(湯道用の蝋棒)を丸めてリングを造り、メダルの土台というか枠のようなものを造ります。そこへ印刷用の活字を使って文字を刻印していくところまでです。字体もいろいろあるのでみんなけっこうハマっていたようです。最近は印刷はほとんどデジタルデータになってしまって活字本来の需要はないようでヤフオクなんかにもぼちぼち中古が出品されてますがあと何年かすると逆に手に入らなくなってくるかもしれません。とはいえ買い始めるとキリがないので悩ましいところです。
2011年10月22日土曜日
生涯学習講座「メダル制作」の三回目です。
参加者は全員経験者ということで当初の予定を繰り上げ、湯道付け石膏埋没まで一気に済ませました。濃くて忙しい一日でした、みなさんおつかれさま。
制作工程の画像たっぷりあります。
2011年11月5日土曜日
生涯学習メダルワークショップの第4回目はいよいよ吹き(鋳造)です。みんな真空加圧式の鋳造は初めてということでちょっと緊張していました。鋳造そのものの経験はけっこうあるので窯から型を取り出すところは自分でやってもらいました。840度に熱せられた窯の蓋を開けると熱気が一気にあがってきます。落ち着いてまっすぐに型をつかむのがコツです。鋳造結果はみんな見事に成功でした。ベリリウム銅の仕上げのコツを伝授してソフトドリンクで乾杯(後吹き)をやって本日は終了。そのあとは時間外になってしまいましたが次回追加で鋳造したい人は石膏埋没までやりました。
2011年11月19日土曜日
本日の授業は仕上げの工程はある程度宿題にして煮色着色をしました。この着色技法は愛知教育大では普段やっていないということでこちらもみなさん興味振々です。ベリリウム銅の着色はプロンズよりもむしろ色の幅が多く、温度、ph度などの条件によっていろいろな発色をするのが興味深いところです。
前回に続き鋳造も各自、数点ずつやりました。次回で講座は終了です。
2011年12月3日土曜日
生涯学習/メダル制作講座もいよいよ最終日です。
今日は仕上げ/着色の工程のみですが、前回も鋳造をやりましたので完成させるべき作品がたくさんあります。全部できるかな?と思いましたが、みんな仕上げの工程は宿題でやってきてくれたので無事完成、やはり着色をすると作品の完成度がぐっと増します。みなさんご苦労様でした。
来年また同じぐらいの時期に講座があると思います、興味のある人はメールでお知らせください。質問等も歓迎です。